イーストが手に入らなくなったのをきっかけに始めた我が家のサワードウ・ブレッド作り。
一度、スターター(酵母種)を作ってしまえば養い続けることができ、次にパン作りをする時にまた使えるので、いちからスターターを起こす必要がありません。
週に一度、たった10分程度の手入れで、酵母を養い続けることができます。
我が家のサワードウ・ブレッドは、トーストするとちょっぴりもちっと香ばしく焼き上がり、ディップともよく合います♪結構はまってしまい、月に1、2回は作っています。
今回は、我が家のサワードウ・スターターの保存方法と、手入れの時に出る混ぜない分のたね『ディスカード』の活用方法について書きます。
目次
- サワードウ・スターターのおこし方
- サワードウ・スターターの保存方法
- ポイント:〇〇を使おう!
- 保存したスターターをパン作りに使うには
- 捨てるのはもったいない!ディスカードの活用アイディア
- まとめ
- MS. BASIL’S TIP アメリカ生活豆知識② ークッキングシートについてー
1.サワードウ・スターターのおこし方
●こちらの記事を参考に↓
●アメリカの製粉会社キングアーサー社のサイトを参考に↓
https://www.kingarthurflour.com/recipes/sourdough-starter-recipe
2.サワードウスターターの保存方法
(手入れは週に1度、10分程度)
一度スターター(酵母種)を作ってしまえば、冷蔵庫に保管しておいて週に1度の手入れで養い続けることができます。
次にパンを焼くときにまた使えるので、1週間かけていちからスターターを作る必要はありません。
我が家の場合、空き瓶に入れて冷蔵庫保管しています。週に一度、えさを与えて混ぜ室温に置きます。
数時間して気泡が現れ膨らみ始めたら冷蔵庫へいれます。
材料と分量は、スターター、水(フィルターに通したものやボトルのもの)、”unbleached flour”(漂白されていない小麦粉)70gずつです。
混ぜる作業にかかる時間は、たった10分程度。週に1度この作業をするだけです。
この時に混ぜない分のたねが発生します。これを英語のレシピでは、『ディスカード』と呼んでいます。
捨てずに空き瓶やタッパーにためておくと、パン以外の料理にも活用できます。
3.ポイント:○○を使おう!
我が家は、King Arthur(キングアーサー)とPillsbury(ピルズベリー)の強力粉で、その時に手に入ったものをえさとして使っています。
”unbleached flour”(漂白されていない小麦粉)を使いましょう。
日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、アメリカには”unbleached flour”(漂白されていない小麦粉)と、“bleached flour”(漂白された小麦粉)があります。”bleached flour”(漂白された小麦粉)では、酵母が活発になりにくいです。(参考記事)
知らないと”bleached flour”(漂白された小麦粉)を与え続けてしまい、小麦粉の無駄使いになってしまうことも…。せっかく起こしたスターターを、保存し続けるためにも
”unbleached flour”(漂白されていない小麦粉)を使った方がいいです。
4.保存したスターターをパン作りに使うには
冷蔵庫からサワードウ・スターターを出し混ぜます。モチっとしてよく伸びます。スターター、小麦粉、水を同量ずつまぜて、4~5時間室温に置きます。
気泡が現れふくらんだら、パンの材料と混ぜて使います。(我が家では4時間くらいで2倍以上に膨らみます。5時間待たずに使うことが多いです。)
パン作りに必要な分をとり、材料と混ぜてパン作りに使います。
パン作りに使わない分は容器に移し替え、スターターと同量のえさ(小麦粉と水)を与えてかるく蓋をして室温に数時間置き、冷蔵庫に保存。週に1回えさを与えて養い続け、再度パンを焼くときに使います。
【手作り酵母種でパン作り】材料4つ。バター・砂糖不使用。美味しいサワードウ・ブレッドが焼けました♪🔰
5.捨てるのはもったいない!
ディスカードの活用アイディア
せっかく養い続けているサワードウ・スターター。ディスカードを捨ててしまってはもったいない!では、どういう活用方法があるでしょうか。
ディスカードの活用アイディアとして、これまで作ったものを紹介します。ほとんどアメリカの製粉会社キングアーサー社のレシピを参考にして作ったものです。
https://www.kingarthurbaking.com/recipes/collections/sourdough-discard-recipes
【クラッカー】
サワードウ・スターター作り1日目に使った全粒粉の余りをまぜて。
【ピザ生地】
【トルティーヤ】
【ビスケット】
これは、何回か作ったけどなかなか膨らまず、まだうまくできません。でも、ざっくっとした食感が硬いビスケットを食べているような感じで美味しかったです。
【ホワイトソース】
ブイヨンと牛乳、ディスカードを鍋に混ぜ、とろみがつくまで混ぜながら弱火~中火にかけます。とろみがついたら、塩コショウ、バターで味をととのえて出来上がり♪すこし独特な酸味があります。
【カレーのとろみづけに】
サワードウ・スターターは小麦粉と水を材料としているので、ディスカードをとろみづけに使うこともできます。
【パンケーキの材料に混ぜて】
パンケーキミックスに混ぜてもOK!小麦粉から作るときに他の材料とディスカードを混ぜてもOK!少し酸味のある味に焼き上がります。
6.まとめ
サワードウ・スターターをいちから作るのには時間と忍耐が少し必要ですが、一度おこしてしまえば週に1度のたった10分程度の手入れだけで養い続けることができます。
ここまでを簡単にまとめると、
●空き瓶などの容器に入れて冷蔵庫に保存。
●週に一度、同量のスターターとえさ(小麦粉と水)を混ぜる。
●小麦粉は、無漂白のもの”unbleached flour”がいい。
●混ぜないぶんのたね(ディスカード)は、捨てずに別の容器にためておき
料理に使える。
イーストが手に入らない状況でもパンが焼きたくて始めたサワードウ作り。ディスカード活用までしてしまい、料理の幅がまた広がりました。捨てずに料理で活用すると、楽しく作って、美味しくいただくことができます♪
7.MS. BASIL’S TIP:
アメリカ生活豆知識②
ー クッキングシートについて ー
前回に書いた「parchment paper(パーチメントペーパー)」に関連した内容です。
日本では、パン作りやお菓子作りの時に、くっつかないように使用するのがクッキングシートですが、こちらでは、「Wax paper (ワックスペーパー)」と「parchment paper(パーチメントペーパー)」の2つをよく目にします。
違いを知らずに、ワックスペーパーをパンの型に敷いてオーブンで焼いたところ、少し煙たくなり焼き上がったパンに紙がくっついてしまいました…。
ワックスペーパーは、ワックスがコーティングされてあり、オーブンで使用すると溶けたり火が付くこともあるのだとか…。パッケージに “Great for baking”と書かれているものがありますが、オーブンでは使わない方がいいと思います (笑)
日本のクッキングシートのように、お菓子作りやパン作り、オーブン料理に使うものが欲しい時には、「parchment paper(パーチメントペーパー)」を選びましょう。
いろいろなパーチメントペーパーを試したのですが、おすすめなのは、
”Reynolds KITCHENS”
の
“Parchmrnt Paper”
他社の物は、生地にくっつきやすいです。
冷凍食品を温めたりするときに使うには、どのブランドでも大丈夫です。